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板倉 雄一郎
身近なことをファイナンスの観点からわかりやすく説明してあります。理論まで理解できれば、バッチシです。
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MBA留学を終えるにあたり
2006年は一生忘れることのない、自分にとって貴重な一年となった。2005年8月下旬の社内公募の掲示をきっかけに、10月初旬にMBA留学が決定。決まった瞬間は、自分で本当にいいのか、これは本格的にヤバイことになったぞと、期待より不安の方がはるかに上回っていたことを思い出す。GMATもTOEFLも勉強せずにMBA留学することは、ドメスティックに生きてきた日本人としてはあり得ない、幸運なことである一方、他の生徒に比べてハンデを抱えてスタートすることでもあった。

実際にプログラムが始まると、とにかくやるしかない状況のなか、全力を尽くした。英語がネイティブの人ですら苦労するケース・スタディを、読んで理解するのには時間がかかったが、なんとか食らい着いていこうとした。幸い、中小企業診断士の勉強をしたお陰で、基礎理論を理解するのは難しくなかった。それよりも問題は、早いスピードで展開されるスタディ・グループでのディスカッション、挙手せずにどんどん発言されるクラスでのディスカッションで、いかに貢献するか、ということであった。

転機となったのは、2回目のスタディ・グループを組んだ3月から4月にかけてだった。それまでは、スタディ・グループで発言しようとしてもなかなか自分の思ったことをタイミングよく伝えられなかったが、自らグループ・マネージャを努め、より積極的になることで少しずつではあるが存在感を高めていけたように思う。この時気付いたのは、英語はあくまで意思伝達の手段であり、例え英語が下手でも強い意志によって自分の思いを相手に伝えることはでき、リーダーシップを発揮することも可能である、ということである。また、イースター休暇にスロベニアのアナの実家へ遊びに行ったことをきっかけに視野がより広がり、できるだけたくさん旅行をしようとも思った。

MBA留学で得たものは何か?ありきたりかもしれないが、視野が拡大したことと、素晴らしい仲間と濃密な時間を過ごしたことである。西洋文化と日本文化の違いは、頭で理解していたよりもはるかに大きく、まさにカルチャー・ショックを受けた。例えば、大枠をじっくり考えてから行動に移す中国人と日本人に対し、後先のことをあまり考えずにすぐに実行に移す西洋人。また、ケースやプロジェクトを通して、今まで知らなかったビジネスにたくさん触れたこと。例えば、マイクロファイナンスや風力発電、バイオマス事業。文化や育ってきた環境が異なる28名と一緒に過ごした一年間は、濃密かつ貴重な時間だった。授業、スタディ・グループ、ランチにブレイク、一日のほとんどを個人ベースではなくグループ・ベースで過ごした仲間は、かけがえのない、一生の宝である。普段、会社で仕事をしていても、同じ課の人とこれほど長い時間を一緒に過ごすことは滅多にないだろう。とにかく自分だけの時間はほとんどなかったけど、グループ・ワークの大切さを学んだ。

MBAを勉強したからといって、自分がビジネスを理解しすごく賢くなった、という気持ちはない。むしろ、幅広く上辺の知識を得ることによって、自分の興味のあるところをもっと深めていきたいと思う。そして、MBAで学んだことを実際のビジネスで活かせて、はじめてMBAの勉強をした甲斐があったといえると思う。自信過剰になる気もないし、謙遜しすぎる気もない。ありのままの自分で、これから元のビジネスの世界に戻ろうと思う。ありのままでいることは難しく、様々な困難に直面するかもしれないが。

今後もブログを書き続けるつもりだ。MBA留学だけでなく、留学後いかに活かせるかも重要と思うからだ。これからMBA留学をしようと思う人にとっては、留学後の方に興味があるかもしれない。

最後に、MBA留学の機会を与えてくれた会社、異動後間もなく空席をつくることを許してくれた部・課の方々、応援してくれた友達のみんな、陰で支えてくれた妻の家族に感謝したい。ありがとう。そして、2005年5月から1年間中国で過ごした後、思いがけなくベルリンに来ることになり、生活を支えてくれた妻に感謝する。本当にありがとう。

2006年12月28日
日本行きの機内にて

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